Pogara M

Mojalandのほうから来ました

pingeeee

ピン芸栄枯盛衰


 『R-1ぐらんぷり』をみるたびに、ピン芸は難しい、という気分にさせられる。

 漫才のコンテストはしゃべくりでもコント仕立てでもアート的なものでも「漫才」という大枠があるから保険がかけられてる感じがするけど、ピン芸はかたまりきらないスタイルがたゆたってる感じがして見ていてはらはらする。

 落語を除いて、ピン芸の共通言語とか文法みたいなものが確立されてないのだろう。あくまで1人芝居、(ギター)漫談、フリップ(、ホワイトボード)芸、といった個別のジャンルであって「ピン芸」という名の下にひとくくりに出来ない感じがした。それぞれが別個のジャンルだから、それらを同列にならべて優劣を競えない気分になる。

 一方で、そのようにジャンルがかたまっていないからこそ、今年は得たいの知れない、ものすごくおもしろい新しい何かを体験できるんじゃないか、という期待感もR-1にはある。実際に、サンミュージックピン芸人が話題になっていた2007年あたりはR-1にも活気があって、それは『あらびき団』がアツかった2009年あたりまでつづいていたように思う(夙川アトムが出場したときは、R-1を2日に分けて放送したりもしていた)。

 サンミュージック系のキャッチーなピン芸人がブームになって、『あらびき団』で新人発掘が行われて、それらが『レッドカーペット』のようなスタイルの番組でどんどん消費されて飽きられて、なんだかしょんぼりしてしまってるのが今のピン芸界なのだろう。